野田佳彦国会対策委員長は26日午前、国対役員会を終えて国会内で記者会見を行い、今日の午後、松本剛明政策調査会長らが質疑を行う衆議院予算会に向けての決意などを改めて力強く語った。
野田国対委員長は、この日午後の予算委員会の基本的質疑に臨むにあたって、「緊張感をもって臨んでいきたい」とした上で、民主党から質問に立つ松本剛明・馬淵澄夫・原口一博各議員について、「まさにそれぞれホームランを打てる長距離砲だ」と期待感を改めて表明した。
そして、補正予算全般の質疑から米国産牛肉の問題、耐震強度偽装問題、ライブドア問題についても鋭い追及を展開していくとした野田国対委員長は、米国産牛肉の問題に関しては、山岡賢次副代表を中心に派遣される調査団の現地報告をもとに本予算の質疑などで更に追及を強めること、耐震強度偽装問題に関しては、政治家の関与について特に厳しく質し、自民党の伊藤公介議員の証人喚問を改めて強く要求していくこと、ライブドア問題に関しては、再発防止策を含めて質す中で、特に政治との関わり、構造改革との関わりについて迫っていくこと、などの基本的な姿勢を明らかにし、「かなり緊迫した場面が出てくると思う」との認識を示した。
また、この日の予算委員会質疑の位置づけについて問われた野田国対委員長は、「最初の出だしがとても大事」だとし、「国民の皆さんに関心を持ってもらって、この国会が緊迫して、これは何か注視していかなければいけないな、という空気を今日は是非つくっていきたい」との決意を披露。「こんな問題があったのかという、色々な事実も間違いなく出てくる」とし、「今日を皮切りに、二の矢、三の矢、四の矢と、しっかりとした質疑が続くような、いいスタートを切ってもらいたい」と語り、反転攻勢の実現に向け、「質問力、追及力、論争力の違いが毎日感じられるようにしたい」との決意も併せて示した。
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