トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2006/01/31
【衆院本会議】笹木議員、17年度補正予算3案への反対討論行う
記事を印刷する



 31日午後に開かれた衆議院本会議で、「平成17年度一般会計補正予算」「平成17年度特別会計補正予算」「平成17年度政府関係機関補正予算」について、民主党・無所属クラブを代表して笹木竜三衆院議員が反対討論を行った。

 笹木議員は討論の冒頭、米国産牛肉の輸入再開以前に現地調査を実施するとの昨年11月の閣議決定を破り、政府が12月に輸入再開を決定した問題に言及。「(閣議決定は)認識を是としたものであり、行動をなすことを決定したものではない」という、昨日示された内閣の見解については「あらゆる閣議決定、国会審議を空洞化させる」として、政府の無責任さを批判した。また、今回の閣議決定違反は、食の安全を脅かす許しがたい事態だと強調し、「安全国会」を提唱する民主党は、国民の不安・不信感を払拭するために全力を挙げてゆくと表明した。

 政府の補正予算案の問題点について、笹木議員は、第一に耐震強度偽装事件への対応を挙げた。笹木議員は、災害によって住居を失った方への支援が行われない点、また同じ偽装でも、賃貸物件やホテルなどには補助が行われない点について、政府は十分な説明を行っていないと指摘。さらに、政府の責任が不明確であることが最大の問題点であるとして、事実解明に消極的な政府・与党の姿勢を質し、自民党の伊藤公介衆院議員の証人喚問と、安倍晋三官房長官秘書の参考人招致は事実解明に不可欠だと迫った。

 笹木議員はまた、アスベスト被害者に対する救済が、「真に隙間のない救済」にはなり得ていないこと、「子どもの安全」に関する対策費が補正予算に一切盛り込まれていないことを挙げて、国民の「安全・安心」確保への要請が高まっているにもかかわらず、政府側の対応はまったく冷淡だと見解を示した。笹木議員は、通常国会で小泉内閣の「影」の部分を一刻も早く食い止める決意で、「国民が安全に生活できる国を作る」「国民の勇気と力を結集できる政治を実現することを約束する」と述べて討論を締めくくった。

 討論・採決の結果、与党の賛成多数で、平成17年度補正予算3案は衆議院で可決された。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.