岡田克也代表は21日午後、党本部で定例の記者会見を行い、通常国会の会期延長や日韓首脳会談などについて語るとともに、民主党として第5回インターネット政策公募を行うことについても、パネルも用いて発表した。
岡田代表は冒頭、先週末に決定した国会の会期延長について、「決まった以上は、しっかりとした議論を行って、国会議員としての責任、政党・野党第一党・政権準備政党としての責任を果たしていきたい」と表明。郵政民営化関連法案のほかに、積み残している多くの課題として、年金を中心とする社会保障制度の協議、政治とカネの問題、政治資金規正法改正などを挙げた。
続いて岡田代表は、20日の日韓首脳会談に言及。事務方の合意文書の他には特に進展がなかったと指摘するとともに、恒久平和を祈念して靖国に行くと説得できなかった小泉首相には、自らの判断で参拝を取りやめるか、総理を辞めるかという選択肢しか残っていないように思われる、などと述べた。更に岡田代表は、「総理が今回の説得の失敗を真摯に受け止めて、日韓関係を改善するための政治決断が求められている」として、現在の日韓関係が正常でないことによって、六カ国協議や自由貿易協定(FTA)、日本の常任理事国入りなどの課題で、多くの国民の利益が失われているという現実を真剣に受け止めるよう要請した。
24日に告示される東京都議会議員選挙について岡田代表は、「1人でも多くの当選を目指して、しっかりとがんばっていかねばならない」と決意を表明した。
岡田代表はまた、「第5回インターネット政策公募」を22日から9月15日まで受け付けると発表し、「積極的な提案をいただき、それを法案化する。政権交代で具体化する」という「新しいやり方に力を尽くしていきたい」とコメントした。
岡田代表はさらに、明日22日の衆議院決算委員会で質問に立ち、日韓首脳会談、年金協議のあり方、子育て支援の具体策について小泉首相へ尋ねることを明らかにし、こちらの質問に答えずに時間稼ぎのため行われる逆質問には応じないが、議論を深めるような性質であれば、逆質問も基本的には歓迎すると表明。実のある議論をしたいという姿勢を示した。
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