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1998/06/10
党利党略の会期延長に衆参両院で反対討論
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●伊藤忠治衆院議員 予算1か月棚ざらしを批判
 国会は10日の衆参両院の本会議で8日間の会期延長を議決した。民主党は「橋本内閣・自民党の党利党略による会期延長は認められない」と反対。衆議院本会議では伊藤忠治議員が、参議院本会議では平田健二議員が反対討論に立った。

 伊藤忠治衆院議員は「政府・自民党は補正予算案を約1か月、たなざらしし、我々の要求を無視して予算委員会を開かず、その結果会期内に予算案の審議ができなくなったため延長を提案した。前代未聞の国会軽視であり、こんなことを許したら議会制民主主義は死滅する」と反対理由を述べた。また、参議院で財政構造改革法改正案が成立した後、関連法案である補正予算案の審議に入らず、中央省庁等改革基本法案審議に入ったことについて「省庁再編法案が成立しなければ橋本内閣がもたないという党利党略によるもので、緊急経済対策であるはずの補正予算審議を遅らせ、国民生活を犠牲にした。橋本内閣の反国民的性格をものがたっている」と激しく批判した。

●平田参院議員 公明、自由なども代表して討論
 参議院の平田健二議員は「民主党・新緑風会、公明、自由の3会派を代表し、共産党の理解も得て」会期延長に反対する討論を行った。

 平田議員は「橋本政権は昨年12月に強引に成立させた財革法を5か月で修正したり、私たちが組み替えを要求した平成10年度予算を『最善のもの』と言って通した直後に補正予算案を組んだり、国会をいたずらに混乱させている」「今国会の会期である150日間、野党は1日も審議拒否をしなかった。私たちの真摯な姿勢にも係わらず、場当たり的な政府・与党の国会運営にはこれ以上つきあえない」と反対理由を述べ、「橋本政権、自民党の党利党略の姿勢が景気回復を遅らせ、国民の政治不信を高めている。橋本総理の退陣こそが最大の景気対策だ」と断じた。

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