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1998/06/18
録音テープ出現で「薬害エイズ真相究明特別本部」設置 枝野、家西両議員が怒りの会見
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 民主党の枝野幸男・政調筆頭副会長と家西悟衆院議員は18日記者会見し、前日の裁判で薬害エイズに関する新証拠が出現したことを受け、薬害エイズ真相究明特別本部を設置したと発表した。

 枝野議員は「昨日の松村元生物製剤課長の公判で、厚生省エイズ研究班の録音テープの存在が明らかになった。今までなぜ出てこなかったのか、厚生省の証拠隠し、郡司元生物製剤課長の国会での偽証の疑いがある」と指摘した。

 また、国会開会中にしか提出できない質問主意書を、会期末のこの日に急遽、枝野議員名で提出した。

 主意書では(1)薬害エイズ訴訟和解の前提でもあった「薬害根絶誓いの碑」建立について、厚生官僚が「根絶」の文字を刻まないなどの提案を繰り返しているが、和解合意に携わった小泉厚相はどう考えるのか(2)17日の公判で存在が明らかになったテープを、検察庁はどこから押収したのか、また、厚生省はテープの存在を認識していたか(3)薬務官僚の製薬業界への天下りが相変わらず行われているが、厚生省は96年9月の自粛措置を継続しているのか――などを内閣にただした。

 家西議員はテープ出現について「腹立たしい思い。厚生省は(菅・元厚生)大臣の命令すら守らず、自分たちに都合の良い資料しか出さなかったのか」「安部英(元帝京大副学長)が『(非加熱製剤投与は)毒を入れているようなもの』と発言しているというが、他の委員はそれを聞いてどう感じていたのか。私は被害者だ。被害者である以上、許せない」と怒りを吐露。「この問題は党派を超えて真相究明に協力してほしい」と訴えた。

 特別本部は代表直属で、役員は顧問=菅直人、本部長=枝野幸男、事務局長=家西悟、副本部長=金田誠一、山本孝史の各衆院議員。

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