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1998/07/30
参議院で点字による記名投票実現/堀利和議員の要求みのる
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 30日行われた参議院の総理大臣指名、議長・副議長選挙で、点字による記名投票が国会史上初めて実現した。今回の選挙で民主党の比例代表で当選した、視覚障害を持つ堀利和議員の求めを受けて、齋藤勁理事が議院運営委員会に持ち込み協議。参議院に点字を判読できる職員がいるなどの条件が整ったことなどから実現にこぎつけた。

 堀議員は89年から95年まで参議院議員をつとめていた。しかしその当時は参事(参議院の職員)が代理で筆記したり、隣席の議員が代筆するなどしており、点字による投票は認められなかった。衆議院選挙では戦前の1928年から点字による投票が行われてきたが、国会の場では今回が初めて。

 参議院では前回の通常国会から押しボタン方式による投票が実施されているが、人名を記す投票は従来の方法のまま。堀議員は点字ライターで点字をシールに打ち込み、それを所定の用紙に貼り付け、投票した。

 堀議員は「点字は視覚障害者にとっての文字。私にとっても励みになるし、点字によって『菅直人』と首班指名投票で書けたことに感激している」と話した。

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