藤井裕久代表代行は、30度を大きく超す猛暑が続くこの日も、精力的な日程をこなし、葛飾区・江東区で相次いで街頭演説を行って、民主党への支持を力強く訴えた。
藤井代表代行はこの日、まず葛飾区の錦糸町駅前での街頭演説に参加。蓮舫参議院議員や伊藤まさき候補とともに、訴えを行った。この中で藤井代表代行は、まず「権力というものは必ず腐敗する」との持論を展開し、欧米各国は言うに及ばず、韓国や台湾でも「二大政党的体制をつくっている」として、民主党への「皆さま方のご期待に、大きな責任を感じている」と述べた。
その上で藤井代表代行は、「権力は、放っておくと惰性に流され、惰眠をむさぼる中で、世の中の人の幸せが何かということが分からなくなる」と指摘。端的な例として、小泉・自公政権の、年金問題に対する取り組みを挙げた。そして、自分たちのやった『改革』が「100年安心などと言い続けている」ことは、政策の腐敗そのものであり、国民が全く支持しないこうした法案を強行採決したことは、政治行動の腐敗そのものだ、と舌鋒鋭く批判。国民と「感覚が全くずれてしまっている」こと自体が、「腐敗の典型だ」と厳しく断じた。
藤井代表代行は、現在の年金制度が抱える問題点を5つの点に分けて具体的に指摘。人口構成の変化に対応していないこと、一元化を口では唱えながら議員年金に手をつけようとしないこと、積立金のムダ使いが横行していることなどについて、分かりやすく語りかけた。
更に藤井代表代行は、「サラリーマン狙い撃ち」の増税を政府が画策していることについて、「この無神経さだ」と厳しく批判。小泉政権の経済政策について、一部企業が空前の利益を上げているだけで地域経済の活性化につながっていないことなどを指摘し、真の景気回復につながっていない、などとした。その上で、「景気回復の根源は消費だ。その消費を担っているのは働いている方々だ」とし、働いている方々をいじめておいて、景気回復も何もないなどと、厳しく批判を加え、民主党への支持を力強く訴えかけた。
藤井代表代行は続いて江東区へ移動し、あずま祥三前衆議院議員(党東京都第15区総支部長)、大沢のぼる候補らとともに深川不動堂前でも街頭演説。ここでも藤井代表代行は、年金制度の5つの欠陥について、「小泉『改革』は、これを一つも取り上げていない」などとして、政府・与党の取り組みを批判するとともに、大沢候補の人となりも紹介し、力強く演説を展開した。
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