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2006/02/01
【参院予算委】前田議員、防衛施設庁談合問題など質す
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 参議院予算委員会で1日午前、平成17年度補正予算3案の審議が行われ、民主党・新緑風会の前田武志議員が質問に立った。

 前田議員は質問の冒頭、防衛施設庁の官製談合事件について説明を求めた。額賀防衛庁長官は「国民の信頼を失ったことは、慙愧(ざんき)に耐えない」として、逮捕容疑や問題の経過を報告。北原防衛施設庁長官も謝罪の言葉を述べ、抜本的な対応策を検討すると表明した。

 前田議員は、1998年に防衛庁調達実施本部(当時)で燃料関係の談合事件が発覚した後に万端の対応を取ってきたような答弁が行われたが、再発していると厳しく指摘。丸投げ行政が行われ、内部で自らを律することが難しい結果としてではないかと質した。額賀防衛庁長官は、防衛施設庁の生い立ちに不正を生み出す温床があったとの認識を示した上、「原点に返って防衛施設庁を解体する」と言明。「新しい出発体制にするのが私の責任」と、辞任については否定した。

 前田議員は、「官と業との癒着の典型的なケース」である今回の事件についても党として掘り下げ、後を絶たない官製談合の防止に取り組むと表明。「日本の安全保障や国際協力を担っている自衛隊の皆さんの士気を落とすような不祥事は断じて起こしてはならない」と釘を差した。小泉首相は、再発防止に向けて、政府を挙げて努力する旨を答弁した。

 前田議員はまた、BSEの問題について、民主党の川内博史衆院議員が提出した質問主意書の取扱いについて、改めて内閣の説明を求めた。前田議員は、内閣の閣議決定が忠実に守られず、立法府が軽視された問題点について、官僚政治が跋扈(ばっこ)し、軍事官僚がはびこり、大政翼賛会になった先例があると指摘。議会制民主主義を守るために十分な注意をと求めた。小泉首相は「院に対する説明が無かった点は反省しなければならない」と答弁した。

 前田議員はこのほか、東京証券取引所や証券取引等監視委員会の能力増強の問題や、証券取引法違反の疑いのあるライブドアの堀江前社長を自民党幹部が総選挙で応援した件について質疑で取り上げ、関係大臣に説明を求めた。

 前田議員は、政治がある政策を決めて官僚に任せた結果として、同じ過ちが何回も繰り返されても、結果は政治が責任を持つ以外に無いと表明。国民の安全に関わる問題について、政治家が担う責任の重さを強調し、官製談合防止や証券取引委員会の設置など、民主党が用意する対案を検討する姿勢が重要だと述べた。小泉首相は「反省を踏まえて、改革を続行しなければいけないと痛感している」と答弁した。

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