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2006/02/02
【参院予算委】小川議員、米国産牛肉輸入・靖国参拝問題など質す
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 参議院予算委員会は2日午後、平成17年度補正予算に関する締めくくり質疑を行い、民主党・新緑風会からはまず、小川敏夫参院議員が質問に立ち、米国産牛肉輸入問題、総理大臣の靖国神社参拝問題、国立追悼施設の問題などについて、首相をはじめとする関係閣僚を質した。

 小川議員はまず、危険部位の含まれた米国産牛肉が輸入された問題に関し、日本政府の責任の所在について追及。小泉首相らは、「政府に責任があるとは思っていない」などとの答弁を繰り返した。小川議員は特に、食品安全委員会の答申にもある、米国政府に対し「輸出プログラムの順守を確保させる(日本)政府の責任」について問い質し、事件が起こってから考えるとしているような政府の姿勢を批判。衆議院予算委で、閣議決定された政府答弁書との見解が食い違った中川農水相の姿勢も質したが、農水相は、認識が変わった、院に報告がなかったのは遺憾、などとの答弁の繰り返しに終始した。

 小川議員は更に、米国産牛肉の輸入開始前に、現地調査を行うことは可能だったとして、その責任を質すとともに、危険部位が混入した牛肉が、「入ってきたこと自体に政府の責任がある」と厳しい口調で小泉首相に質問した。小泉首相は、米国が日本との合意を順守しなかったとし、米国側に責任があるとの従来の見解を繰り返した。現地調査の必要性に関して問われた松田食品安全担当相に至っては、「リスク管理官庁において責任をもって対応していただいている」などと答えにならない答えを繰り返し、度々審議は中断した。

 続いて小川議員は、総理大臣が靖国神社に参拝することへの見解を、まず安倍官房長官に質した。安倍官房長官は、国のために殉じた方々に手を合わせ冥福を祈るのは当然、などと答え、小川議員は靖国神社の存在に関して、戦争で亡くなられた方を追悼する思いは変わらないが、憲法の政教分離の精神にそぐわないとして国家の管理を外れた靖国神社でなく、内外の人々がこぞって追悼できる施設の必要性を強調。改めて小泉首相の見解を質した。小泉首相は、「一人の国民として靖国神社に参拝することの何がいけないのか」と開き直り、「総理大臣として参拝することについて疑問を呈している」と切り返した小川議員には、「総理大臣も一人の国民だ」などとして、すり替えと逃げの答弁に終始した。

 小川議員は、「東京大空襲をはじめ戦争で亡くなられた非戦闘員の方々は、どこで追悼すればいいのか」と問いかけ、不戦の誓いをするなら、戦争で亡くなられた全ての方々に追悼の意を表せるような施設を国が責任をもってつくるべきだとの主張を展開した。

 このほか小川議員は、安倍官房長官に対し、ヒューザーの小嶋社長が事務所を訪ねた際、国交省に秘書が電話をかけた事実があるかなどについても質し、安倍官房長官は、「電話も含めて働きかけは一切していない」と答弁。自民党職員が先の総選挙で、堀江容疑者の選挙運動に関わっていたかについても、小泉首相を質し、首相は、「よく知らない」などとした。

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