前原誠司代表は6日午後、衆議院予算委員会での質疑を終えて、国会内で記者団の質問に答え、所感を述べた。
この中で前原代表は、政府・与党がこの国会を「行革国会」と言うのであれば、官製談合の問題、天下りの問題こそを徹底的に議論することが重要だと指摘。防衛施設庁の問題を含めた官製談合の問題は、「官の世界全体に蔓延している闇だ」とし、「それを正さずして予算の審議はできないという思いで質問した」と述べた。
更に前原代表は、小泉政権が「本当に改革政権なのか、という疑問を常に持っている」とし、官製談合防止や天下り規制に関して、民主党が何度も法案を提出しているにも関わらず、それを無視し、抜本的な対策をとらなかったことに言及し、この日の質疑でもそうした観点から、具体的な天下り組織の例を挙げて質問したことを改めて紹介した。
そして前原代表は、そうした「闇を正さなければ税金のムダづかいはなくならない」とし、様々な観点から小泉首相に提案も行ったが、「乗ってこられなかった」と述べ、「官僚組織の闇にメスを入れずして何が改革か」と批判。きわめて残念な、おざなりの答弁だった、とした。
防衛施設庁の官製談合の問題についての、額賀防衛庁長官の責任論について問われた前原代表は、「長官の責任はきわめて重い」とし、総理の任命責任ともども追及を強めていく意向を示した。同時に前原代表は、徹底追及をしつつ、天下り問題や官製談合問題などを例に、「われわれが政権を獲ればこういうことをやるということを提案もしていく」と述べた。
また、皇室典範改正問題の対応についても記者団から問われた前原代表は、「郵政の法案の二の舞にならないように」とし、与党が意見をまとめられないだろうと油断するのは、厳に慎まなければならないと指摘。「しっかりわが党としても議論をしておくことが重要だ」としつつ、「結論を急ぐつもりは全くない」と述べ、「むしろ、慎重審議を求めていくことは大事だ」との考えを示した。同時に、法案が出された時には、堂々と議論ができるような、しっかりとしたバックグラウンドを党内で共有するために、研究をしてもらいたい」とも語った。
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