前原誠司代表は7日午後、党本部で定例の記者会見を行い、秋篠宮妃紀子さまのご懐妊について祝意を述べたほか、自らの予算委員会質疑で取り上げた官製談合・天下り問題、格差拡大の問題、米国産牛肉の問題などについてコメントした。
前原代表はまず、秋篠宮妃紀子さまについての「ご懐妊をされたという嬉しいお知らせ」について、「国民の皆さま方と喜びを分かち合いたい」とし、「お体に気をつけられて、元気なお子さまをご出産されるよう、心から祈念申し上げたい」と述べた。
また、2日間にわたって自らが行った衆院予算委員会での質疑について前原代表は、その内容をふり返りつつ、まず官製談合の問題については、明らかに官製談合の疑いが濃い防衛施設庁の建設工事についてですら、「明確な答弁を避ける防衛庁長官の姿に、憤りを覚えた」と厳しく指摘。「現状認識なくして、官製談合の抜本的見直しはあり得ない」とし、官製談合防止法の強化や天下り規正法の成立を通じて、「小泉改革が放置をしてきた、官と民と政の癒着構造にしっかりメスを入れて断ち切る努力をしていきたい」と語った。
拡大する格差の問題についても前原代表は、特に「子どもの機会平等が失われている」として、希望の格差や、格差の再生産を産んでしまうことに強い懸念を表明。「子どもには少なくとも機会の均等を与えるべき政治の役割が、小泉改革ではないがしろにされてきた」としつつ、質問に対して茶化した答弁を繰り返した小泉首相らの姿勢を批判した。
そして前原代表は、米国産牛肉をめぐる問題について、「輸出プログラムの順守はアメリカに責任がある」ことは前提だが、プログラム順守を確保する責務は日本政府にあり、「結果的には責任が確保できずに、危険部位混入の米国産牛肉が届いたのは、まさに日本政府の責任」であり、「結果責任はきわめて重大だ」との見方を改めて示した。また、安全性の確保が十分とは言えない米国産牛肉が、既に市場に出回っていることについても、そうした状況を目の当たりにしながら、言い逃れの答弁を繰り返す小泉首相や中川農水相に、「憤りを覚えた」とし、「われわれの健康・安全・生命を預けるわけにはいかないと改めて感じた」と厳しく批判した。
そうした小泉改革の「影」や「闇」を「徹底的に追及し、対案を示す中で、われわれの存在感、国民の民主党への信頼感、期待感を高めるために、引き続き先頭に立ってがんばっていく」との決意を、前原代表は改めて力強く語った。
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