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2006/02/08
【衆院予算委】笹木議員、政治資金の透明化求め安倍長官らを質す
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衆議院予算委員会の基本的質疑が8日も続行され、民主党・無所属クラブからはまず、笹木竜三衆院議員が質問に立った。笹木議員は、皇室典範改正問題、自民党本部など国有地活用の問題、天下り規制の問題、政治資金の透明化と自民党幹事長の政策活動費の問題、ライブドア問題などについて、小泉首相をはじめとする関係閣僚の見解を質した。

 笹木議員はまず、皇室典範改正問題について小泉首相の見解を改めて質した。小泉首相は、「冷静に穏やかに議論されることが望ましい」とし、「その結果を見て判断する」などと述べた。笹木議員は続いて、昨日、前原誠司代表の格差に関する質問に小泉首相がはぐらかしの答弁に終始したことに苦言を呈し、そうした不誠実な答弁のないよう釘を刺した。

 また、元衆議院事務総長公邸など国有地の有効活用についても質した笹木議員は、千代田区永田町の自由民主党本部について、国有地を借り、賃料も払っているが、周辺の相場に比べ安い、固定資産税の上乗せもされていない、などとして、谷垣財務相の見解を質した。谷垣財務相や小泉首相は、「適正な水準である」などとした。

 笹木議員は、防衛施設庁の官製談合問題の背景にも天下り問題があるとして、天下り規制に抜け道があることなどを厳しく指摘。不祥事が起こったこととは別問題などとする中馬行革担当相らを厳しく質し、与党こそ責任政党になって野党の言うことにも賛成し、天下り規制を進めるよう呼びかけた。

 そして、天下りの問題がなくならない背景には、政官業の癒着があることを笹木議員は指摘し、政治資金の透明度を増す改革についても、小泉政権がこの数年間全く不熱心だったことにも言及した。笹木議員は、自民党幹事長に党から渡される政策活動費が、安倍幹事長当時で9ヶ月間で8億円にのぼる事実を紹介。安倍官房長官は、この額の数字すら答えられず、使途についても「政治資金規正法に則って、政策活動費として使っている」と答えにならない答え。「どう使われたか、全くたどることができない」政策活動費を笹木議員は問題視し、不透明な資金の流れこそが政官業の癒着の根本にあるとして、政党の収支全体に外部監査を義務づけ、迂回献金も禁止すべきだと迫った。安倍官房長官は、「政府として答えるよりも、政党間で話を」などと逃げの姿勢に終始した。

 ライブドア問題についても笹木議員は、カネで総理・総裁の椅子も買えるなどとする堀江容疑者の発言を紹介し、堀江容疑者のこうした行動や考えを、何も知らずに応援をしたのか」と厳しく問い質した。小泉首相は、「分からなかった」と改めて認めた。笹木議員は更に、証券取引等監視委員会が3年ほど前からライブドアに対する調査を行っていたことを確認した上で、やはり何も知らなかったと繰り返す当時の担当相である竹中総務相も問い質した。

 笹木議員は最後に、中川農水相が自らの答弁と、閣議決定された答弁書との食い違いを、解釈が変わった、などとしている件について触れ、解釈が変わったからとして、好き勝手に閣議決定を変えられるとしたら、全ての国会の質疑は成り立たないと厳しく指摘し、立法府の空洞化が進むことに強い懸念を表明して質問を終えた。

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