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2006/03/03
【参院決算委】決算の遅れ、財政のあり方を問う 尾立議員
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 3日、参議院決算委員会で、平成16年度決算の総括質疑が行われ、民主党・新緑風会の最後の質問者として尾立源幸参院議員が立ち、何故決算審議が遅れ、予算審議に反映されないのかを質し、決算の現金主義を改め、発生主義、連結決算として分かりやすくすべきではないかと提案した。小泉首相は「ご指摘の通り、歳入・歳出を国民にも分かりやすく示すことはいいことだと思う。分かりやすくする努力は続けていきたい」と前向きに答えた。

 尾立議員は、平成18年度予算が衆議院を通過した翌日に、平成16年度決算の総括審議が行われている現状を批判し、これでは決算審議で予算執行の改善点が指摘されても反映されないとした。具体例として「15年度の決算審議で、662億円の架空予算が明らかになった。18年度には削除された。もっと早くできたはず」と指摘、民間やアメリカ、カナダのように発生主義を採用すべきだと主張した。

 また、尾立議員は予算書と決算書を示し、ページ数の違いを明らかにして、しかも、記述が予算と決算では違い対照できない内容であることを取り上げ、比較・対応できるようにすべきだと主張した。谷垣財務相は「対応できるよう一生懸命努力している。20年度予算には間に合うようにしたい」と答えた。

 最後に、尾立議員は、税金の無駄遣いの1例として株式会社保健医療ビジネスを取り上げた。保健医療ビジネスの前身は財団法人・厚生共済会で、公益法人として問題ありとして解散命令を受け、株式会社となったもの、病院の駐車場管理、食堂・売店などを経営している。この会社が国立病院等からの発注に占める割合が異常に高く、しかも、異常に安い賃料しか病院側に支払っていないこと、取締役12人中9人が国立病院OBであること、随意契約の割合が高いことを指摘し、改めるべきではないかと迫った。

 川崎厚労相は「私に命令権はないが、できるだけ指導していく」と答えた。さらに、尾立議員が厚生労働省が520億円も出しているのだから、もっと天下りも含めて縛るべきと追及したのに対して、川崎厚労相は「大臣の私が指導すると言っているのだから、まかせてください」と明確に改善することを約束した。

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