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1999/01/10
鹿児島のハンセン病療養所を菅代表が訪問
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菅直人代表が10日、鹿児島県鹿屋市の国立ハンセン病療養所「星塚敬愛園」を訪れ、入所者と交流し、一緒に夕食や入浴を楽しんだ。地元の川内博史衆議院議員が同行した。

 菅代表は96年4月、ハンセン病患者の長期隔離などの人権侵害を生んだ「らい予防法」が廃止されたときの厚生大臣。今回の訪問は、予防法廃止後の療養所入居者の生活や施設の状況を把握することが狙い。1800人余りが眠る納骨堂に献花した菅代表は、病棟を訪れた後、夜には園内の公会堂での交流会にのぞんだ。

 入所者からは、国立病院や療養所の統廃合など将来の施設運営への不安の声や、ハンセン病国会賠償請求訴訟の受け止め方などの質問が出た。

 菅代表は「予防法という国の間違いによって大変な人権じゅうりんが行われた。高齢化している入所者が最後の一人まで安心して生活できる体制の維持が政治の責任だ」と答え、訴訟については「個人的な意見」とした上で、「国が犯した間違いに対して裁判による責任の取らせ方もある。そのことが歴史の検証にもつながる」と理解を示した。

 菅代表はこの後、園内の共同浴場に入り、入所者の背中を洗いながら懇談し、そのまま園内の宿泊施設に宿泊した。

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