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1999/01/17
全国代議員会議で活発な質疑
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民主党の全国代議員会議が、18日の党大会に先立つ17日午後、都内のホテルで行われた。

 まず会議の冒頭、4年前のこの日に起こった阪神淡路大震災で被災して亡くなった方々へ黙祷が捧げられた。続いて、横路総務会長が「昨年4月の結集から一気呵成に走り抜けてきた。この大会で今後の党の方向性と路線を明確にしたい」とあいさつ。また菅代表は「政権交代に向けたスタートの年だ。思いきって変えられない自民党に対して、変えるべきことを示すのが私たちの役目だ」と意気込みを示した。

 続いて、羽田幹事長が「幹事長報告と提案」を説明。自自連立政権の誕生について、「数あわせを頼みに政権維持に腐心する姿は、民意を無視し、議会制民主主義に対する背信行為」と断じ、通常国会でその政治姿勢を厳しく糺していく方針を示した。また、最近の憲法論議については、「もっと開放的な議論ができる環境を整えるべき。民主党はタブーを作らず、大いなる議論の先頭に立つ気概をもつべき」と積極的に取り組む考えを明らかにした。党運営に関しては「民主党は族議員的な利害関係でも、血の通わぬ組織政党運営でもなく、個々の多様性を尊重し、自由で開放的な気風を大切にする政党」として、形式的な結合でなく、一人ひとりの人間が相互に結び合いながら連携した政党づくりを強調した。

 後半の質疑応答では、12名の代議員から、「総合政策として人権の問題をもっと大きく盛り込むべき」「予算案をただ批判、反対するのではなく、もっと経済効果の上がる方法をシュミレーションして、国民に分かりやすく提案しては」「タブーなき憲法論議は結構だが、党としてのスタンスを明確にしてから臨むべき」「沖縄の米軍基地問題のことが方針で触れられていないのではないか」「女性候補者支援のための財政的後押しをしてほしい」などの提言、要望や、地方支部の設立や運営のあり方についての質問があいついだ。

 最後に菅代表が「国民主権から国会・地方分権のあり方まで、時代によって憲法の各章が順に問題になってきた。どこまでの深さで議論、提案できるか政党が問われている。今後は、党の理論誌の発行などで議論をより深めていきたい」と締めくくった。

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