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1999/01/18
千年、百年単位の視点で構造改革を/菅代表が大会で所信表明
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18日に行われた民主党定期大会では、冒頭、畑英次郎大会実行委員長から、大会成立の確認ならびに江本孟紀、小宮山洋子両議員を大会議長に選出する旨の報告があり、続けて菅代表があいさつに立った。

【菅代表あいさつ要旨】

 結党以来9ヶ月間、今までのしがらみを超えてやってきたが、私はこれからの政治は千年単位の視点が必要だと考える。これからの千年は、人間と地球が共存する世紀にすべきだ。また私は百年単位の視点も大切だと考える。この20世紀は江戸時代の分権国家から、明治政府のもと、緊急避難的に中央集権化を推し進める過程である程度成功したが、これからの百年はグローバリゼーションとともに地方を大切にし、連邦制にもっていくことが必要だ。そのために霞ヶ関に権限が集中した「国のかたち」を変えてゆく。

 今日の自自連立は単なる数あわせで、政策合意も後回しになった。守旧派連立と言わざるを得ない。自自への対抗軸として憲法問題を挙げる声があるが、現憲法の国民主権という積極面は生かすべきだ。改正は急ぐべきでないが、将来に向かって「国のかたち」を大いに議論する意味での憲法論議は必要だ。その中から対米一辺倒に対する形成軸を作っていける。今の不安な社会を解決するためには、単なるカンフル剤ではだめで、多少痛みは伴うが抜本的な構造改革が必要だ。現政権に対して積極的に対案を提示してゆく。これからの投票で再選いただければ、いよいよホップ・ステップ・ジャンプの「ジャンプ」にむけて新たな体制をつくっていきたい。


 次に、来賓として、神崎武法・公明党代表、土井たか子社会民主党党首、小沢辰男・改革クラブ代表、三好正也経団連参与、鷲尾悦也・連合会長、渡部恒三・衆議院副議長、江上節子・産能短大助教授があいさつ。口々に野党第一党である民主党への期待と注文を披露した。


 続いて、羽田幹事長が、300小選挙区支部の体制整備や地方議員ネットワーク化の取り組み、政策主張をアピールする全国キャンペーンなどを盛り込んだ1999年度の活動方針案を提案。98年度の活動報告と合わせて、満場一致で承認された。

 代表選挙、人事の発表に続いて、次期総選挙立候補予定者が登壇。鳩山邦夫副代表が「次期総選挙は百年に1度の重大な選挙。このチャンスを逃せば百年後まで日本の政治ヘ変わらないという危機感が強まっている。その政権交代へジャンプする大事な助走と踏み切りが4月の統一地方選挙だ。地域に根ざした国民政党であることを証明できれば、総選挙は勝利できる」と檄を飛ばした。

 これを受けて、総選挙候補予定者を代表して手塚仁雄さん(東京)が「変革を求める国民の皆さんと連立し、来るべき選挙を勝ち抜こう」、統一地方選挙候補者を代表して井上紀代子さん(宮崎)が、「国民の最先端にいる地方議員として、政治を変えたいという思いを地方から巻き起こしたい」と、それぞれ決意を述べた。

 最後に鳩山由紀夫幹事長代理が「松沢さんは、民主党が忘れかけていたチャレンジャー精神を見事に発揮してくれた。新たな体制の中で、民主党のためだけではなく、自然と人を愛するすべての人たちのために、未来のために政権を勝ち取ろう」と大会をしめくくった。

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