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1999/01/28
[衆院予算委]肥田美代子議員/母乳中のダイオキシン対策を急げ
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肥田美代子議員は、28日の衆議院予算委員会総括質疑で「妊産婦にとって一番の不安はダイオキシンの存在」として、厚生省の対策の進捗状況をただした。宮下厚相は「平成9年から母乳中のダイオキシンの調査を行っており、とりまとめ次第公表する」と述べただけだった。


●「母親は一日千秋の想いで待っている」

 肥田議員は「厚生省の内部文書によれば、母乳中のダイオキシンの影響を期間が短いからと過少に考え、たいしたことがないと考えているのではないか」と追及したが、厚相は「まだ科学的に解明されていない点が多く、因果関係が確認されていない」「まだ警鐘を打ちならす段階ではない」などと慎重な姿勢に終始し、肥田議員は「大臣の言葉には検討中、調査中ばかりだが、毎日母乳を与えている母親は一日千秋の思いで待っている」と早急な取り組みと、情報公開を重ねて求めた。

 また数十万円の費用がかかる母乳検査についても費用負担への補助を求めたが、厚相は「施設も少なく、方法も研究段階だ。不安は分かるが診断行為としてやる段階に至っていない」と現状の遅れを説明するだけにとどまった。


●乳幼児医療体制の充実求める

 次に、肥田議員は乳幼児医療体制について取り上げ、「小児科医療は不足しており、医師の過労死も報告されている」と指摘。厚相も「大変重要な課題だ。激務なのでなかなか担い手がいないが、対応を検討したい」と述べたが、具体的な対策については審議会での検討に委ねるとした。

 1990年からの9年間で5倍と急増している「こどもの虐待」問題については、肥田議員は「保護者のフラストレーションが大きな原因では。厚生省と文部省が連携したアクションプランを持っているか」とただした。厚相は「児童福祉法の実効を上げるために、児童相談員の役割や権限について精緻な手引きを作成中だ。今年度中に完成させたい」と前向きに応じた。

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