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2006/03/09
国民の立場で小泉政治5年間の総括を 渡部委員長、代議士会で
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 9日午後、衆議院本会議開会を前に国会内で民主党・無所属クラブの代議士会が開かれた。

 この中ではまず、中川正春議院運営委員会筆頭理事が、この日の本会議の内容と今後の日程について報告。続いて渡部恒三国会対策委員長が挨拶に立った。渡部国対委員長は、参議院での予算審議を徹底的にがんばってもらうとともに、衆議院での各委員会の審議についても、「野党第一党としての民主党には大きな役割がある」とし、「小泉政治の5年間を国民の立場で総括する」ことの重要性を説いた。そして、このことが「次の日本が進むべき方向を決めることだ」と語った上で、「これをやれるのは皆さんしかない」と檄を飛ばした。

 渡部国対委員長は、昨年の総選挙で小泉首相らが、規制緩和や官から民へなどと唱え続けていたことについても苦言を呈し、自らが国家公安委員長だった時にシートベルト着用規制を厳しくしたことで、近年、交通事故死者数が減ってきたことも例に挙げ、「国民の命を守るために、規制を強化しなければならないことはある」と指摘。規制をすべきでないかどうかは、政治が判断することだとした。同じく、官から民へというかけ声についても、耐震強度偽装問題も例に挙げながら、ただ官から民へと言うだけでは、これは政治ではない、と説いた。

 その上で渡部国対委員長は、「小泉政治5年間で、これは間違った、国民に迷惑をかけた、格差を大きくした、ということがたくさんある」として、出席した各議員に対し、それぞれの委員会やそれぞれの立場で総括を、などと力強く呼びかけ、大きな拍手を浴びた。

 続いて川端達夫国対委員長代理から、後半国会に臨む基本方針について説明があり、「Plan, Do, Check, Action」と銘打ち、法案が政府・与党から提出された場合は、これまで執行してきた政策、法律、予算付けがどのように行われてきたか、どこが不十分で間違っていたか、チェックが必要であるとの姿勢を明確に示した。そして、小泉政権5年間を検証する中で、民主党がこうあるべきだという道筋を示す中で、小泉政権が、全くの方向違いをやっているということを、しっかりしたデータで示していくよう要請した。

 また、川端国対委員長代理は、衆院厚生労働委員会で、政府によってデータ隠しともいえる不誠実な対応があったことを、山井和則衆院議員とともに報告。こうした姿勢を断固として正していく姿勢を強調した。この後、松本剛明政策調査会長から、昨日行われた『次の内閣』閣議での議論について報告が行われ、代議士会は終了した。

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