1日の衆議院予算委員会の総括質疑で、枝野幸男議員は大蔵省の財政・金融の完全分離問題を再度取り上げ、「(合意した)私たちとしては衆法(議員立法)か閣法(政府提出)かと、施行期日を決めること以外に新たに決めることは見あたらない」として、野中官房長官に「さらに何を合意すればいいのか」と確認を求めた。
しかし、野中官房長官は、「3党と自由党で、今後の金融行政に誤りがないように真剣に協議してほしい」と繰り返すだけで、枝野議員の問いかけには全く答えようとはしなかった。
そればかりか、27日の予算委の答弁で「閣法か衆法か決めていただければ政府として誠実に対応する」と自ら述べていたにもかかわらず、この日は枝野議員の重ねての追及に「私からどうこう言う立場にはない」と責任逃れをする始末。さらに、自民党の中山正暉予算委員長からも「その件は午後から3党で協議するのだから」と、枝野議員の質問を阻止するかのような発言や、閣僚席からの暴言まで飛び出し、質疑はしばしば中断した。
この他、枝野議員は、海上自衛隊の接待専用船が年間10回程度しか使われていないのに、来年度予算で約26億円をかけて新たに作られる計画を取り上げた。この船が官官接待などに使われている疑惑などを指摘し、「自衛隊の実態を知っていただくため、広報接遇の訓練のため必要」とする防衛庁に対し、「特別な船を造る理由はない。通常の艦船に乗せた方が実態を知ってもらえるのでは」と追及した。
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