野田佳彦『次の内閣』ネクスト財務大臣は27日、前日の北海道街宣から一転、地元・千葉県に戻り、千葉11区の土屋正秀予定候補との茂原市内での街頭演説を皮切りに、佐倉市内、新松戸駅前で同9区の須藤ひろし予定候補、同7区の内山あきら予定候補とともにそれぞれマイクを握った。
演説では特に、ネクスト財務大臣ならではの視点で、小泉自民党政治の税のムダ遣いに言及。郵政民営化法案の是非を問うとして、小泉首相が暴挙に出た総選挙に投入される税金について、「どれだけの額が使われるかご存じか」と聴衆に問いかけた。野田ネクスト財務大臣は「780億円です。780億円もの税金を使って、自民党内の造反議員がどうなるか、郵政民営化法案がどうなるかを問う。そんなことは絶対にいけない」と主張した。
同時に野田ネクスト財務大臣は、郵政民営化法案をめぐる自民党内の造反議員追い落とし要員とされた自民党予定候補の顔ぶれが、女性高級官僚、女性の大学教授、外資系エコノミスト、IT 企業社長など、いわゆる勝ち組であるとの見方を示し、努力しても報われない人を救い上げられるよう、世の中を変えていくという本来の政治の役目を、彼ら「にわか勝ち組」では果たしえないとの認識を語った。
続いて「小泉さんの4年4カ月でみなさんの暮らしは良くなりましたか」と呼びかけた野田ネクスト財務大臣は、「小泉自民党は何もやっていないじゃないか。何が郵政改革だ」と激しい口調で批判。景気悪化、国の借金増、自殺者増など、深刻な状況を前にしても、4年4カ月の間、総理大臣の座にありながら、何ら手立てを講じてこなかったのは小泉首相だとして「改革者ではない」と重ねて批判した。
この間、取り沙汰されている官製談合をめぐっても「政府が天下りを禁止すればすむ話だ」と主張した野田ネクスト財務大臣は、民主党が天下り禁止法案を先の国会に提出したことを聴衆に明らかにするとともに、「小泉自民党は見向きもしなかった」として、改革の意志などかけらもない、政官業の癒着構造に浸かった小泉政治の実態を明らかにした。
「郵政民営化以前に霞が関のお金の使い方を正していくのが先」と改めて強調した野田ネクスト財務大臣は、民主党がマニフェストに掲げている「3年間で10兆円のムダ遣い一掃」の重要性に言及。「民主党の財政健全化プランを作ったのは私・野田佳彦です。必ずやれると確信している」と語り、ネクスト財務大臣として検証を積み上げた結果であり、ムダ遣いを徹底的に見直すことで10兆円の歳出削減は十分に可能であると強調した。
「10兆円増税の自民党か。10兆円のムダのカットをする民主党か、郵政公社が変わるだけでは世の中は変わらない。政権が変われば霞が関が変わる。政権が変われば年金が変わる。税金が変わればお金の使い方が変わるんです」と訴え、「国民の声は小泉自民党には届かない」としつつ、せみの声になぞらえ、「民、民、民、民が主の民主党に支持を」と呼びかけ、演説を締めくくった。
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