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2004/12/09
厚生労働省のフィブリノゲン製剤納入先医療機関名公表について(談話)
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民主党『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣
横路 孝弘

本日、厚生労働省は、フィブリノゲン製剤の納入先医療機関名を公表した。

 民主党は、薬害に起因するものも含め、潜在的な患者が200万人以上と推計される肝炎が新たな国民病といえる状況になっていることを踏まえ、現在「肝炎対策5ヵ年計画」を検討している。

 その一環として、前国会に引き続き、「薬害肝炎ワーキングチ−ム」(座長:家西悟、事務局長:本多平直)を設置した。これまで、同チームは、厚生労働省を始め、医療専門家、被害者団体、訴訟弁護団などから意見を聴取し協議を重ねてきた。

 民主党はこれまで、血液製剤フィブリノゲンの納入先医療機関の一刻も早い公表を求め、国会審議では関係議員などの質問を始め、歴代厚生労働大臣にも強く働きかけをしてきた。

 しかし、厚生労働省や製薬企業及び一部医療機関は、国民の人命を軽視し続け、本日に至るまで公表が遅れた事実に対して、たいへん遺憾に思う。

 C型肝炎は、慢性化しやすく、高い確率で肝硬変や肝ガンへと進行し、究極的には死に至る病気でありながら、自覚症状が乏しく、感染後も症状の進行を自覚できない場合が多い。そのため、感染の早期発見、早期治療こそが最も重要とされている。フィブリノゲン製剤によるC型肝炎感染被害者が、少しでも早く自らの感染を疑い、検査や治療にあたる機会を得ることが最も大切である。

 厚生労働省は公表して終わりとせず、不安を感じた国民からの問い合わせ、相談できる窓口や検査・治療体制を早急に整備していくべきである。検査の呼びかけなどの周知徹底、治療法の開発、治療における新薬の保険適用の迅速化など、各医療機関や自治体窓口などで混乱が生じないよう、厚生労働省の積極的な対応と支援を強く求める。


以 上

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