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2006/03/13
男女共同参画推進本部 オンブッド会議より報告受け意見交換
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 民主党の男女共同参画推進本部(本部長:前原誠司代表)は13日午後、「多様な人々を包み込む社会をめざして」と題し、都内で第1回となる全体会議を開催。党が昨年、政策や組織に対する客観的な評価と提言を受けるために設置した、有識者による男女共同参画オンブッド会議からの報告に基づいて、活発な意見交換を行った。

 高井美穂副本部長の司会の下、まず菊田真紀子筆頭副本部長(推進本部企画委員長)から挨拶と同本部の役員の紹介が行われた。この中で菊田筆頭副本部長は、前原代表就任後に、党の男女共同参画委員会を推進本部に格上げしたことに改めて言及。国民の皆さんに分かりやすく、民主党らしい取り組みを進めていく、との決意を述べた上で、推進本部の役員を紹介し、活発な議論を呼びかけた。

 続いて前原本部長も挨拶。多くのオンブッド会議のメンバーや各議員の参加に謝意を表した上で、「民主党こそが男女共同参画に一番熱心であるという自負をもって色々な施策に取り組んできた」が、「前回の衆院選で女性議員もたくさん落選してしまった」結果、「女性議員の比率がきわめて低いというきわめて不本意な状況になっている」との実態に、危惧の念を表明。「名実ともに男女共同参画に熱心な政党として、再生をしていくか」が大きな課題だとして、オンブッド会議の「ご提案を真摯に受け止め、政策だけでなく運動として」取り組んでいくとの強い決意を語った。

 同本部オンブッド会議の大沢真理座長(東京大学社会学研究所教授)からは、「誰にも出番があり、やりなおしできる社会−その扉を男女共同参画が開く−」と題した報告書が前原本部長に手渡され、その報告書について、大沢座長より説明が行われた。この報告書では、現在の日本社会においては、誰もがチャレンジできる社会や、性別・年齢・出身などに関わりなく共に生きる社会の構築が課題だとし、特に「男性稼ぎ主」型中心となっている現状について鋭い指摘がなされており、政府・与党の対応の問題点を挙げながら、民主党への期待感を示している。また、男女共同参画を推進し、社会的排除を克服するための具体的な取り組みとして、公的年金一元化を評価しつつ、民主党が2002年に発表した「多様なライフスタイルを生きる時代の自立と安心の政策」(2004年改訂)の実行を求め、クォータ制導入も含めた女性候補者の支援策等についても指摘。複雑な格差拡大の問題についても、特に若者の間での格差拡大などに関して、鋭い指摘がなされた。

 意見交換の中では、前原本部長からは、この報告をしっかり受け止め、党の政策等にしっかり反映させていくとの発言があったほか、同本部副本部長の松本剛明政策調査会長、安住淳選挙対策委員長らからも、政策や選挙に関する民主党の男女共同参画に関する取り組みについて、改めて決意が語られた。また参加した地方自治体議員や国会議員からも様々な意見が述べられ、オンブッド会議のメンバーからもクォータ制や少子化問題への取り組みや、男女共同参画に関する正しい情報収集と地方への発信、パート労働における問題点など多岐にわたる論点で問題提起が行われるなど、活発な討議が行われた。

 こうした意見交換を受けて、小宮山洋子本部長代理(『次の内閣』ネクスト子ども・男女共同参画・人権・消費者担当大臣)から、今国会における男女共同参画についての政策面での民主党の取り組みについて説明があった。小宮山本部長代理はこの中で、男女雇用機会均等法の見直しに関しては評価すべき点もあり、仕事と生活の調和に重点を置く観点から修正案を提出する意向を明らかにしたほか、子ども手当法案などに関しての取り組みについても説明。この会議等で出された意見も踏まえて、更なる政策の具体化に向けた決意が語られた。最後に三日月大造副本部長が、人々が共に支え合う社会の実現に向け、民主党が先頭に立っていくとの決意を改めて語り、会議を締めくくった。

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