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2006/03/14
【参院予算委】中国に対する外交姿勢など質す 大江議員
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 参議院予算委員会で14日午後、大江康弘議員が対中国、台湾、国連改革などの外交姿勢を中心に政府の考えを質した。また、グリーンピア南紀の譲渡、その後の扱いについての疑問も質した。

 大江議員はまず、最近の公務員叩きについて、「大衆迎合主義の風潮がある。国家公務員が心置きなく働けるシステムを作るべきだ」として、公務員宿舎の売却、天下り問題などを質した。谷垣財務相は「公務員の宿舎などの無駄な使い方はメスを入れなければならない」とした上で、「公務員が安心して働けない状況をつくるのは良くない」と答えた。

 次に、大江議員は対中国、台湾政策を質問。最近の中国の発言をどう思うかと安倍官房長官に質した。安倍長官は「不道徳とか愚かという言葉を外交のトップが使用するのは、外交儀礼上不適切と思う。両国が未来志向で発展することを望んでいる」と答えた。さらに、大江議員は、中国と台湾の関係について、現状を変更しているのは中国であるとして、現状をどう認識しているかを質した。麻生外相は「一方的な現状変更は望まない、というのが日本の立場。一応現状を維持している」と、1972年の日中共同声明を踏まえて答弁した。また、大江議員が、もうそろそろ、正面から台湾政策を考えるべきだとして、「台湾は国か」と麻生外相に質問。外相は「国としては扱っていないというのが正式な答弁」と答え、先日の「台湾は国家」との発言を修正した。

 国連改革についても、大江議員は質問し、日本が分担金に見合った立場、評価を得られているのかとし、分担金を減らすなどの改革をすべきではないかと提案した。麻生外相は「ロシア、中国の分担金を上げるという方法もある」と答えた。

 質問の最後に、年金資金運用金で建設されたグリーンピア南紀の問題を大江議員は取り上げ、工費に122億円かかったものを、2億7000万円で那智勝浦町と大地町に譲渡し、さらに民間企業との間で10年間で1億6000万円の賃貸契約が結ばれ、しかも、10年後に譲渡するとの特約条項もあることを指摘。これをどう思うかと厳しく質した。川崎厚生労働大臣が「町議会の問題」と答えたため、大江議員は納得せず、「撤回を」と迫った。川崎大臣は「我々は10年間どう使われているか報告を受けていく」と、官僚答弁に終始した。 

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