都内各地で街頭からの訴えを展開している菅直人前代表(『次の内閣』ネクスト国土交通大臣)は1日、和田宗春候補とともにJR十条、赤羽、東十条、王子駅前と精力的に移動し、民主党への支持を訴えた。
王子駅前でマイクを握った菅前代表は、今回の都議会議員選挙で民主党が勝利することには二つの大きな意義があると指摘。その第一として、1期目は都財政の建て直しなどに積極的に取り組む姿勢が見られたものの、任期2期目に入り、やる気が失せ、丸投げの姿勢が露呈しつつある石原知事へのチェック機能を高めるためにも、民主党都議会議員の議席増は不可欠であると語った。
第二番目の意義に関連して菅前代表は、「選挙期間中に大きな爆弾が落とされた」として、政府税調が打ち出した給与所得控除の縮小・廃止、配偶者控除廃止などを盛り込んだ報告書の問題を提示した。サラリーマンに大増税を強いる政府に対して怒りを込めて、「あわせて10兆円にものぼる税金を寄こせというのはけしからん」と批判。その上で菅前代表は、そうした大増税を肯定するか否定するか、有権者としての意思表示が都議会議員選挙で問われているとして、選挙を通じて明確な意思を示して欲しいと訴えた。
さらに言葉を続けた菅前代表は「官製談合を繰り返し、税金をジャブジャブ使いながら、一方で皆さんから税金を絞り取る。こんなことはおかしい。こんなことは許しておけない」と語気を強めて主張。官製談合をぶっ潰し、大増税阻止に向け、皆さんの一票を活かして欲しいと訴えると、駅前を埋めた聴衆からは大きな拍手が沸き起こった。
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