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2006/03/23
行革推進法はきわめて中身のない法案 前原代表が厳しく批判
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 前原誠司代表は23日午後、国会内で記者会見を開催し、WBCでの日本代表の優勝について感想を述べたほか、行政改革推進法への対応やいわゆるメール問題と永田寿康衆議院議員の弁明などについてコメントした。

 冒頭、前原代表は、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、日本が初代世界王者となったことについて、「国民の皆さま方とともに祝意を表し、大変誇りに感じている」とし、日本はルールに従って世界一になったのであり、「お互いがスポーツマン精神にのっとって、王者を讃えるという意識が必要だ」などと述べた。

 この日から衆議院で行政改革推進法案の審議が始まったことについても前原代表は言及し、松本剛明政策調査会長と渡辺周『次の内閣』ネクスト総務大臣の2名が本会議で行った質問にも触れた上で、この法案を、「プログラム法にもなっていない」と厳しく批判。「検討する」との項目があまりに多い上に、結論を得るとしながら、「どちらの方向に結論を得るのかが全く分からない」ことなど、その全般的な問題点をまず指摘した。

 その上で前原代表は、こうしたあまりに不明確な法案の内容を、「委員会でしっかり詰めていかなければならない」としつつ、「(小泉政権の)総仕上げがこの有り様かと言わざるを得ない」と厳しい批判を加え、「きわめて中身のない法案だ」と断じた。また、民主党としては、委員会の質疑で厳しくその問題点を詰めていった上で、民主党としての考え方を対案として示す意向を改めて示し、どちらの案が優れているが、「行革なくして増税なしを標榜しているる民主党の真骨頂をお見せしたい」と力強く語った。

 続いて前原代表は、昨日の衆院懲罰委員会で永田議員が行った身上弁明についても触れた。この中で前原代表は、永田議員が、偽りの資料に基づいて私人を攻撃をしたということを率直に謝罪し、政治的・道義的責任を感じているとしっかり吐露することが大事だと指摘。党としては、検証チームでの作業を精力的に進めており、来週にもその調査結果を発表するとの見通しを明らかにした。前原代表はまた、結果公表の際には、情報仲介者の名前も含めて、「できる限りの情報を国民の皆さま方に発表させていただく」とし、このことで国民の疑問に答え、真の謝罪につなげていくものにしていきたいとの意向を改めて示した。

 記者団から、行革推進法への対応について改めて問われた前原代表は、郵政特並み、或いはそれ以上の質疑時間を確保するという与野党合意に基づき、委員会の場で徹底的に政府案を質していくとともに、どのような形にせよ民主党案を国会に付し、「どちらがまともな行政改革法案なのか、国民の皆さんに比べていただきたい」と改めて述べた。医療制度改革への対応についても、「問題点についてはきっちりと明示をしていかなければならない」とし、民主党として、小児科医療やがん対策について法案を準備していることも改めて紹介。「もし、政府案の通りに医療制度改悪が行われた場合、どういう事態が生じるのか具体的に示し、国民に危機感を喚起していくことが大事だ」などと述べた。

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