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1999/03/01
[参院予算委]指揮権発動を知らない中村法相は不適格!/江田五月議員
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参議院予算委員会総括質疑での民主党・新緑風会のラストバッターとして江田五月議員が1日に登場。

 まず、最近再び活発化しているオウムの活動について質問した。金重・警察庁刑事局長から「信徒拡大、セミナー開催、会社経営などで基盤拡大し、教団施設は現在32ヵ所を把握」との報告があり、江田議員は「今は宗教法人でなく信者個人の集まり。これをどう取り締まるか難しい。一方で住民の不安もある。自治体とも協力して対処すべき」と政府に責任ある対応を求めた。

また中村法相の1月4日の問題発言について、江田議員は「弁護士は世間の非難を浴びても人権を守る使命がある。オウム事件などの国選弁護人に対する法相発言は、後ろから弾を撃つようなもの。撤回・お詫びですむのか」と追及したが、中村法務大臣は相変わらず「一言一句まで覚えていないが、適性を欠いた。撤回・お詫びする」と繰り返すばかり。任命権者である小渕首相も「公の場所での弁明は残念」と答えるにとどまった。

 さらに中村法相のオーナー会社の税務訴訟問題について追及。中村法相は「個々の事件は検事総長が指揮する」と指揮権発動疑惑を否定したが、「法務大臣を補助する配下の刑事局長を通じて、意識せずに発動する可能性がある」と江田議員は反論。「法律上、刑事局長を通じて検事総長を指揮できるか」との問いに、松尾・法務省刑事局長は「検察庁法14条の解釈としてはその通り」と答弁し、「ありえない」とする法相の答弁と矛盾、政府内で指揮権についての解釈が不一致となる事態を生じた。

 江田議員は「指揮権発動が何かも知らない法務大臣だ」とその不適格性を強調したが、小渕首相は「一部報道に対しても本人が否定している」とあくまで不問に付すとの姿勢を示した。

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