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2005/07/12
民主政権の始まりの始まり 川端幹事長、郵政民営化反対集会で
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民主党は12日夕方、都内で「小泉政権の『郵政民営化』に反対する国民集会」を開き、参議院での審議を通じて郵政法案を廃案に追い込むことを改めて確認するとともに、解散・総選挙を受けて立ち、民主党政権樹立へ一致結束して闘うことを力強く誓い合った。本集会には、多数の国会議員をはじめ、約400名が参加した。

 集会は中山義活国民運動委員長の司会で、民営化法案の廃案、解散・総選挙を勝ち取るとの強い決意の下、熱気あふれる雰囲気で始まった。まず、榊原英資慶應義塾大学教授が、小泉首相の改革は改悪だとして「400の離島、過疎地が存在する日本では民営化はできない。資金が官から民へ流れるというのも大嘘。郵貯・簡保の資金は自由に運営できるようになっている。民営化の論拠となっている特殊法人などの改革の入口と出口は、すでに切れている。民営化で良いことはない。はっきり言わなければならない」と民営化を批判した。また、「社長が、お前ら全員クビだと脅して、人事権を100%行使して無理やり衆議院を通した。民意もいま、この法案を通すな、となっている。この法案の成立を阻止することが、日本に民主主義があったことの証明になる。皆さんがんばって」などと激励した。

 続いて中井洽副代表(衆議院郵政民営化に関する特別委員会筆頭理事)が、衆議院での審議と闘いの経過を報告した。中井議員はこの中で、否決の見通しの情報があったこと、修正案も準備したことを明らかにした上で、「民主党が一致した行動をとれたことが評価を高めた。参議院では攻めて攻めてをお願いする」と参議院での廃案を要請した。

 更に川端達夫幹事長が決意表明に立ち、「5票差の衆院での可決は事実上の不信任。退陣しろと要求している。しかし、小泉さんはまだ、解散と言っている。総理は何をしてもいい、国会も何をしてもいい、国民生活が潰れようが、国会の使命がなくなろうがいい、という小泉内閣の独裁性が見えている」と小泉政権を厳しく批判。その上で、解散になれば、「ありがとう、待っていました。政権交代を実現する選挙がやってくる。間違いなく次の選挙で、政権交代を実現しなければならない。8月、9月、10月、いつになるか分からないが、今でもフルアクセルで走れるように。解散いつでも来いの状況にしておいてもらいたい」と選挙準備を急ぐよう強く求めた。また、「知恵と体力の限りを尽くして廃案に追い込む。今の状況は民主党政権の始まりの始まりが始まっている状況。わくわくしながらがんばろう」と廃案への強い決意と解散・総選挙、政権交代による民主党政権樹立への決意を表明した。

 伊藤基隆参議院議員(参院特別委筆頭理事内定者)が、他の理事内定者とともに参議院での現場を代表して、「今回のようなひどい民営化案はない。廃案に追い込むために槍の穂先となってがんばる」と決意表明した。

 この後、一国民として参加していた笹森清連合会長が、中山委員長の呼びかけに応じて登壇し、皆さんから「本気で法案を潰す決意を聞いた。この法案を潰しましょう」と一言激励の挨拶を述べた。

 最後に、江田五月参議院議員会長が、「法律には生命、意思がなければならない。衆議院での法案の賛成者に法的な確信はない。解散が困るとか、脅されたからで、むしろ反対者に法的な確信はある。参議院では名実ともに法案を潰す。参議院は理性の府。理で勝っているわけだから、与党の中に理を重んじる人をつくるか。倒閣の闘いだ。小泉内閣を終わりにさせる。手負いの獅子に襲われたら、やり返そうではないか」と訴えるとともに、衆議院側の協力も要請した。

 最後に輿石東参議院幹事長がガンバローの音頭をとり、小泉内閣倒閣と民主党政権樹立への熱い決意を確認し、集会を終えた。

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