民主党が今国会の冒頭から、沖縄・石垣島リゾート開発に絡む捜査指示など一連の疑惑や問題を追及していた中村正三郎法相が8日辞任した。小渕内閣での閣僚の引責辞任は昨年11月の額賀防衛庁長官に続いて2人目。
民主党は同日、羽田幹事長が談話を発表し、「参議院での野党の強い辞職要求により進退きわまったものであり、時期を失した辞任」と批判。
さらに、「中村氏のような人物を法務大臣にした上、更迭もしなかった小渕総理の任命権者としての不適格性」もあらためて明らかになった、と指摘した。
羽田幹事長は同日午後、国会内で記者会見し、中村法相の辞任について「野党の協力が政府の姿勢を正した」と強調。さらに野中官房長官が、法相辞任をめぐる公明党の対応を批判したことに対しては「野党の立場として、(中村法相と)一緒に審議できないと正直に表現することは非難されるに値しない」と反論した。
|