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2006/03/28
前議員の会で、鳩山幹事長、渡部国対委員長揃って党再生訴える
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 東京都内で28日、「前議員の会」が開かれ、前衆議院議員が集うとともに鳩山由紀夫幹事長、渡部恒三国会対策委員長、渡辺秀央選挙対策委員長代理らが出席した。
 
 冒頭、挨拶に立った同会会長の中野寛成前衆議院議員は「とりわけ苦杯をなめた苦労の上に、現在の政局を見ると、わが党に目下利あらずという状況のなか、重ね重ねのご苦労をしているかと思う」と述べたうえで、戦いはこれからだとして、励ましあい、情報も交換しながら頑張って行きたいと語り、参加者に一層の奮起を呼びかけた。

 同時に落選した時期こそ真価が問われるとの考えのもと、「花の咲かない冬の日は下へ下へと根を伸ばせ」との言葉を示して、ピンチをチャンスに変えるには自らが作り上げていくしかないと表明。また、ベテランはベテランの経験と味を出し、若手は失敗を恐れず荒々しく、その両面が総合的な力としてまとまっていくことを党に期待したいとも述べた。

 続いて鳩山幹事長は、「メール問題ではご心配をおかけしている」としてお詫びの言葉を述べたうえで、民主党のためというよりも民主政治を守るためにこの問題の早期決着をはかり、反転攻勢の状況を作り出さなければならないと表明。また、失態の原因を探るため党内部、外部両面から事実を明らかにすべく検証を重ねていることを改めて説明し、31日までに検証結果をまとめ、両院議員総会などを開いて報告していくことを明らかにした。

 メール問題一点に国民の関心が集中してしまった結果、国会で議論をしているにもかかわらず他の大きなテーマが深く浸透しない状況にあることについて鳩山幹事長は、「民主政治というものがある意味でこの日本から消え去ろうとしている」との見方を示し、「(こうした状況に至った)その責任は重く受け止めてもらわなければならない。本人の自覚を深く促していかなければならないと思っている」と語った。

 また「若さと経験があいまって初めて民主党という党が、国民のみなさまに政権交代をまかせられるぞと言ってもらえる政党になれると思っている」とも述べ、党の体質を変えていかなければならないとの考えを示し、若さと経験を両輪として民主党再生にむけて力を尽くしていくと強調した。

 渡部国対委員長も続いて挨拶に立ち、「今、国民のみなさんにとって一番大事なのは何かというと、小泉内閣の真実を質し、この国がどう行くか、その方向を明らかにすることが野党第一党の責務である」と主張。4点セットという小泉悪政の結果があらわれ、国民の多くが小泉政治の終焉を思った矢先に、功名を焦ったあまりにこうした結果を招いてしまったとも分析した。
 
 そのうえで渡部国対委員長は、委員長就任後、全国どこへ行っても激励を受けるのはこの国の未来のために健全な二大政党を期待する思いの現れであるとの見方を示し、自民党に変わって政権を担える民主党になるためにも前議員の当選は不可欠だと訴えた。さらに、「国民の一票が政治を動かす。国民による国民のための政治ができるまで頑張らねばならない」と強調し、それぞれの奮闘を要請した。

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