●省庁の文書管理規定に統一基準を――千葉景子議員
衆議院を通過した情報公開法案の審議が11日から参議院総務委員会(竹村泰子委員長)で始まり、千葉景子、江田五月両議員が政府案、修正案双方の提出者に質問した。
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千葉議員は、まず行政情報公開の前提となる各省庁の文書管理規定の状況について尋ねた上で、「現在の規定は行政の効率化が目的。情報を求める側にとっては、各省庁バラバラの取り扱いは不都合だ」と指摘して、統一した基準やシステムを法制化すべきと主張した。
また千葉議員は都道府県の制定する情報公開条例で「知る権利」が明記される例が増えていることをあげ、太田総務庁長官に見解を求めたが、長官は「国と地方は対等・独立なので、どうこういえない」と逃げの答弁。さらに千葉議員が「国の意思として『知る権利』を明確にすべきでは」と迫ったが、「自民党の法案賛成者にはそういう言葉には馴染まない人もいる」と正面からの答弁を避けつづけた。
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