情報公開法案について、参議院の民主党・新緑風会は、公明、共産、社民、参議院の会の野党4会派と協議した結果、不服の訴えを起こすことができる裁判所に、新たに那覇地方裁判所を加えるよう再修正を求めることを決め、17日に開かれた参院総務委員会の理事懇談会で自民党側に提示した。自民党は持ち帰って検討するとしている。
情報公開法案は、情報開示をめぐって請求者に不服がある場合は高等裁判所のある全国8カ所の地方裁判所に訴えを起こすことができるなどとした修正を加えた上で、衆議院を通過し、現在参議院総務委員会で審議が行われている。
野党側では「利用者がより使いやすい制度にすべきだ」としてさらなる修正を検討していたが、法案の早期成立を求める市民団体の意向も踏まえ、高裁支部のある6か所のうち那覇地裁だけを要求することで、再修正によって今国会での成立が危うくならないよう配慮している。
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