米の輸入関税化措置に伴う食糧法改正案が17日夜の衆院本会議で採決に付された。民主党からは木幡弘道議員が反対討論に立ち、「自民党・農水省・一部農協団体の短期間の合意によって断行するのは驚愕の一語に尽きる」と、強引な政府の進め方を強く非難した。
木幡議員は、牛肉の関税化決定とその後の関税率引き下げ、畜産業の衰退を例に挙げ、「牛肉の二の舞になるのではという極めて大きな不安を抱くのは私一人ではないはず」と訴え、生産基盤の強化や生産性の向上が見られない状況での関税化は「恐れを知らない危険な賭けだ」と指摘した。
法案は自民党などの賛成多数で可決し、参議院に送られた。
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