21日朝、民主党のアスベスト問題プロジェクトチーム(PT)の第1回の会議が国会内で開催された。本PTは、昨日の『次の内閣』閣議で、厚生労働・環境両部門会議を主管、経済産業・国土交通・内閣・文部科学各部門会議を共管として、設置が承認されたもの。
会議ではまず、奥田建衆議院議員の司会の下、アスベスト問題に長年取り組んできた五島正規衆院議員が挨拶に立った。五島議員は、大きな問題となっているアスベスト問題について、過去何回か問題になっていたにも関わらず、「今日に至るまで解決に至らなかったことは、大変残念」との認識を示すとともに、国や企業の対応についても厳しく指摘。「アスベストの新たな製造が止まったとしても、これから何十年も、このアスベストの下で生活を続けなければならない」として、「どのようにアスベスト対策を進めていくか、このPTでご議論いただきたい」などと呼びかけた。
更に五島議員は、「製造物責任の観点をこの問題に持ち込む」ことの必要性を強調するとともに、アスベスト除去の問題、健康被害・補償の問題などについて、「意見をまとめて、整備していく必要がある」とし、「アスベスト対策としての一つの基本法のようなものをつくっていきたい」との基本的な考えも示した。
また、会議に出席した横路孝弘『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣も、国民運動的な視点からも、きわめて深刻なアスベスト問題に取り組む必要性があることを指摘し、佐藤謙一郎ネクスト環境大臣も、立法府の不作為責任を指摘しつつ、民主党らしさを国民の皆さんに発揮できるか、大きなテーマを与えられており、しっかりとした対応を、などと呼びかけた。
会議では、PT役員構成について承認した後、労働安全衛生法等改正案などについて議論を行い、民間団体からのヒアリング等を精力的に行うなどの今後の取り組みについて確認した。なお、このアスベスト問題PTの役員構成は以下の通りとなった。
顧問
横路孝弘 『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣
佐藤謙一郎『次の内閣』ネクスト環境大臣
座長
五島正規 衆議院議員
副座長
奥田建 衆議院議員
松崎哲久 衆議院議員
ツルネンマルテイ 参議院議員
城島正光 衆議院議員
事務局長
奥田建 衆議院議員
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