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2006/03/31
人心一新が必要と判断 前原代表、会見で改めて辞任表明
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 前原誠司代表は31日午後、両院議員総会終了後に党本部で記者会見を行い、代表辞任の意向を改めて表明した。

 この中で前原代表は、「先ほど両院議員総会において、私から代表を辞したいということを申し上げ、ご了解をいただいた」とし、「今回、『メール』問題については、永田議員が取り上げた問題だったが、私自身、党首討論等で取り上げ、また、3月一杯までこの問題を引きずるという対応になったのも、全て私の責任だと思っている」と言明。

 「この問題を打開し、野党第一党としての責任を果たし、国民の信頼を本気で取り戻し、次の総選挙で政権交代ということを腹の底から訴えていくためには、人心一新が必要だと考え、自ら代表を辞し、一議員となってもう一度、しっかり一から出直し、がんばっていきたい。誰が代表になられても一生懸命支えていきたい」と語った。そして、国民の皆さま方に「ご心配をおかけし、ご迷惑をおかけしたことを、お詫び申し上げたい」と述べた。

 更に、記者団からの質問に答え、「一番初めにこの職を辞さなければならないと考えたのは、2月20日だった」とした前原代表は、野田佳彦国会対策委員長(当時)から、「メール」の信憑性について、「これは本物でない可能性が高いということを聞かされた時に、それを取り上げた党としての責任を感じ、そして自分のポジションも含めて判断をしなければいけないという思いに至った」と述べた。その後の党首討論等を経て、2月28日の謝罪の会見になり、「その時は、事態の収拾に努めるのが代表として役割だろうという思い」があったとした。

 前原代表は更に、「常にこの問題の収拾で、自分自身が決断をすることのタイミング・必要性は考えていた」とし、「今回、報告書を出すということで、永田議員の辞職とは全く別の問題として、これだけこの問題を引きずって、国民の皆さま方に失望をもたらし、民主党への厳しいご意見をいただいている。全ての責任は私にあるという思いの中で、今回、決断をした」と語った。そして、党再生に向けて、「今回、報告書が出るタイミングで人心一新を図ることが、国民の皆さま方からも、民主党として最大のけじめをつけて、再生への決意をお示しする最も適当な方法だと考えた」などとした。

 また、代表就任から半年余りの所感を問われた前原代表は、「辞める者が、生意気なことを申し上げるつもりはない」としつつ、対案・提案路線が定着してきたこと、現職を含めれば200名余りの、次期衆院選の公認候補内定者を早々に決めることができたことなどを挙げ、今後は、党が一致結束をして、議論する時はしっかり議論し、まとまる時はまとまるという体質をつくっていくために、微力ながらがんばっていくなどと語った。

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