民主党の羽田孜幹事長は29日、党本部で定例記者会見を開き、主要紙、地方紙などの紙面を使って大々的に展開されている「ニッポンをほめよう。」キャンペーンに言及。「ニッポンをほめること自体は大賛成だが、その内容を見ると、たいへん危険なキャンペーン」と警鐘をならした。
羽田幹事長は、キャンペーンの一節「日本は投票率が低すぎるとか言うでしょ。でもワタシ思うに、問題の多い国ほど投票率は高い。国民がつねに政治を見張ってなきゃいけないってことだからね。そう考えたら、日本なんて、投票率が低くてOK!じゃないですか」という部分を読み上げ、「これは、現在の政府や現状を批判するなということ。事実関係に照らしても、大変な議論に発展するのではないか。行政を常にチェックしようというのが民主主義の姿であり、これは民主主義を踏みにじろうとする危険なものだと思う」と指摘した。
さらに羽田幹事長は「(統一地方選挙の投票日が迫る)いま、このときに、なぜ、こんなキャンペーンが行われているのか。その意味を本当に考えないと、イヤなことになりかねない」と述べた。
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