トップ > ニュース
ニュース
ニュース
1999/04/14
外国人登録法改正案で千葉景子議員が代表質問
記事を印刷する

千葉景子議員は参院本会議で14日、政府提出の「外国人登録法の一部改正案ならびに出入国管理及び難民認定法の一部改正案」に対して代表質問を行った。

 千葉議員は改正案について「指紋押捺制度の全廃については当然。遅きに失した」と一応評価。しかし「外国人を異端とみなし管理しようとの思想から抜け出ていない」「新たに不法滞在罪を創設するなど、外国人と自国民を同様に扱おうとの世界的流れに逆行している」などと、その時代遅れぶりを批判した。

 特に、外国人に対して従来通り登録証の常時携帯を罰則で強制していること、日本人と比べて刑罰が比べ著しく重いこと、『不法滞在罪』の新設による不法入国の防止に疑問があること、むしろ国境警備の強化や出入国管理の適正化のほうが効果が高いこと、などを具体的問題点として指摘。さらに民主党などが主張している、在日外国人に対する地方参政権の付与についても、政府の考えをただした。

 これに対して小渕首相は「この改正案は人権擁護の尊重という考えに沿っている。在日外国人の参政権についてはさまざまな角度からの幅広い議論が必要」と一般論でかわした。

 また陣内法相は「登録証の常時携帯は不法滞在者が多い現状では必要。諸外国でも日本と同様に登録証携帯を義務づけている」と反論。そして「罰則の重さの差は法的位置づけが違うため。不法滞在罪の新設は違法者に対する処罰が目的で人権侵害に当たらない」と強弁した。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.