政府系金融機関の国民金融公庫と環境衛生金融公庫(環衛公庫)を統合する「国民金融公庫法改正案」の審議が16日の衆院大蔵委員会で行われた。
この中で、民主党の上田清司議員は、統合後の名称が「国民生活金融公庫」と改められることに対し、「環衛公庫は本店しかなく、利用者は支店業務を代行する国民金融公庫の支店に行っている。今の名前のままで全く問題なく、名前を変えるのは無駄づかい」として、名称変更をやめるよう提案した。名称変更には看板のかけ換えや印刷物の刷り直しで約12億円もかかる。
宮沢蔵相は「名は体を表すと言うように、気持ちを新たに新組織をスタートさせることも大切」と弁明したが、上田議員は「国民、利用者の視点が欠けている。何のための行革だ」と批判した。民主党では、名称を変更をしない旨の修正案を同委員会に提出したが否決され、名称を変える原案が可決された。
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