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1999/05/01
第70回メーデーアピール 民主党代表  菅 直人
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第70回メーデーに参加された働く市民のみなさま、全国の勤労者のみなさまに、民主党から友情のごあいさつを申し上げます。

先の統一地方選挙ではみなさまから力強いご支援をいただきました。深く感謝いたします。東京都都知事選挙ではせっかくのお力をいただきながら、わたしたちの力不足故に敗れはしましたが、全国の地方自治体で数多くの候補者がはじめて民主党として選挙をたたかい、議席を確保しました。今回の選挙を糧としてさらに多くの市民にご支持いただけるよう政策をみがき、地域と議会における活動を強める決意です。引き続きご理解とご支援をお願いいたします。

みなさまのご支援のなかで4党の統一により新しい民主党が誕生して、1年が経ちました。わたしたちは金融問題をはじめ経済改革と税財政改革、教育・農業・福祉・環境政策、情報公開、男女共同参画など多くの具体的な政策提案を行い、その実現をめざしてきました。

しかし、わが国をとりまく現状を十分に理解、把握せず党内の権力抗争にうつつをぬかす自民党政権が続く限り、景気の回復、今日の極めて深刻な失業・雇用情勢に対して有効かつ強力な施策が展開されないことは明白となりました。同時に、年金・医療制度の抜本改革、地方分権と情報公開を柱とする行政改革の推進など、抜本改革が求められいる課題に対して小渕内閣が果敢に取り組む姿勢をもたないことも明らかになっています。わが国の経済社会は抜本的な構造改革が不可避です。民主党は勇気をもって改革を推進するとともに、汗して働く勤労市民の労働や生活への不当なしわ寄せを排除し、今後も勤労者、生活者が安心と希望をもてるようにがんばります。

ガイドライン関連法案の国会審議では、小渕内閣が自らの訪米へのお土産のみに気をつかい、国民の意見や近隣諸国への配慮も欠き、真の安全保障の視点も欠き、危うい道をたどることが露呈しました。民主党は善隣友好と的確な外交を基礎としつつ、真の平和をめざしたわが国の防衛力の整備と安全保障体制の確立を追求します。

自民党政権に代わる新しい政権の誕生なくして、日本の経済と社会の活力は再生されません。民主党は、未来から現在を見据えて、働く市民の皆さんの求める「ゆとりと豊かさ」を保障する社会の創造をめざした政権交代を実現する決意です。

民主党は、みなさんとともに手をたずさえながらすすみます。第70回メーデーおめでとうございます。

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