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1999/05/12
連立の秘訣は「協調の精神」 オランダ下院議長一行と羽田幹事長が会談
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民主党の羽田幹事長と広中副代表、海江田国際交流委員長は12日、来日中のオランダ下院議長一行と国会内で会い、両国の政治状況やユーゴ空爆など、多岐にわたって意見交換をおこなった。

 一行はオランダ初の女性下院議長であるニューヴェンホーフェン団長をはじめ総勢6人の下院議員団。そのうち4人が女性で、所属政党もさまざま。「日本では官僚が国会質疑の答弁をすると聞くが本当?」「オランダでは重要な問題が起こると国民投票を行う。日本ではどうか」などの質問が矢継ぎ早に繰り出された。

 民主党側からの質問は、主に連立政権について。オランダでは労働・自由民主・民主66の3党が連立を組んでいる。羽田幹事長が「右派と左派の連立で政権運営はうまくいくのか」と尋ねると、「オランダでは常に連立政権を組んできた。その中で党の主張や意思を100%反映することはむずかしい。大事なのは譲る精神。与党の最大政党がその主張を無理に通そうとすれば、政権は崩壊する。イコール・パートナーの立場と意識が安定政権につながる」「政権を組む以上、任期の4年間は続けようという姿勢を確認し、政策合意をすることが大事」など、“協調の精神がポイント”という答えだった。

 しかし、党が違えば政策は異なるという場面も。羽田幹事長がオランダで議論になっているという首相公選制について尋ねると、団員がいっせいにしゃべり始め、騒然とした雰囲気に。でも下院議長は「連立とはこういうものです。議論は百出するが、合意して実行できることは少なくはない」とにこやかに説明した。

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