男女共同参画社会基本法案は21日午前、参議院総務委員会で、一部修正の上、可決され、続いて参議院本会議に緊急上程され、全会一致で可決された。修正されたのは、新たに法案に「前文」が加えられた点。民主党・新緑風会の主張が一部取り入れられた成果で、これにより法律の趣旨、目的、理念がよりわかりやすくなった。
民主党・新緑風会は、実効ある基本法の制定と国会審議の活性化により国民の理解が広がることをめざして、男女共同参画プロジェクトチームで作成した「男女共同参画基本法案」を提出。政府案と並行して審議が行われてきた。これに並行し、江田五月理事を中心に、野党各党、そして自民党と修正協議を精力的に続けてきた。
修正案には、自民、民主、公明、自由、共産が賛成し、修正部分を除いた原案と付帯決議は全会一致で可決した。また付帯決議には、苦情処理や被害者救済の実効性を確保するため、民主党が強く主張してきたオンブズパーソン的機能を含めて制度の検討をすることなどが盛り込まれた。
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