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1998/08/07
次期総選挙態勢づくりを急ぎ、地方組織統一を/全国都道府県代表者会議開く
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 民主党の全国都道府県代表者会議が8日、都内で開かれた。
 最初に菅代表が「民主党への期待が大きい分だけ厳しい目で見られているし、行動が求められている。できるだけいろいろな機会を通じて国民の話を聴きながら、民主党の政策として活かすべきものを具体的に作り上げていきたい。全国で活動している皆さんが、いわばアンテナとして、いろんなものを受けとめる重要な役割を担っていただきたい」と挨拶。
 続いて、熊谷弘・参院選対事務総長が参議院選挙について総括。選挙対策における問題点をいくつか上げ、中でも「ポスターの貼り出し、宣伝カーによる遊説、ビラ配布など、著しく立ち遅れた」と運動量不足を指摘。「結果として高投票率に救われたが、もし投票率が低ければ深刻な結果となった」と厳しく分析した。
 次に山花貞夫選対委員長が、次期総選挙の位置づけを・自民党政権を交代させるために・全国で組織の統一・整備をすすめつつ・300小選挙区に出来る限り候補者の擁立を図り・過半数の獲得を目指す、とする方針を発表。小選挙区立候補者予定者の調査・発掘・調整・検討を行い、9月末日までに党本部へ報告するように要請した。
 さらに、前川忠夫組織委員長が、地方組織の統一を促進するために基本的役割や運営方法などを示す「ガイドライン」を作成することを表明。「今秋をめどに全国47都道府県で統一した県支部連合の設立をはかる」との目標を示した。

●羽田幹事長
「改革者の思いを抱き、無党派層に自ら飛び込もう」

 都道府県代表からの報告・質疑では8人が発言。「自民党に代わる政権政党として、自民党との理念的・政策的な分水嶺をどこに置くのか」という政策論、「今後、地方組織を統一していく際に財政が重要な問題になる。本部の考えを聞きたい」「代表者会議の位置づけを明確にしてほしい」といった組織論、「首長選挙はオール与党が多いが、今回示された民意とは違う」という選挙の闘い方など、さまざまな意見や質問が出された。このほか、「街宣車から菅代表の肉声メッセージを流したい。テープの作成を」といった具体的な要望も。
 これらを受け、羽田幹事長は「40年も闘ってきた人たちがひとつになるんだから、むずかしい面はある」としながらも、「しかし、国民は自民党ではダメだとハッキリ意思表示をし、いっぽう本当に民主党が代われるのかと思っている」と指摘。「いずれにしても、自民党との違いは我々が“改革者”であるということ。この思いを抱き続け、無党派層に自ら飛び込んでいこう」と呼びかけた。

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