民主党文教部会の藤村修衆議院議員(文教部会長)、石田美栄参議院議員と沖縄県選出の上原康助衆議院議員は5月31日、沖縄県宜野湾市のアメラジアンスクールを視察し、関係者と意見交換をした。
同スクールは主に米軍人と日本人との間に生まれた二重国籍児で、言葉や容姿の違いからいじめにあい不登校になるなどの問題を抱えた子ども達を受け入れている。無認可のフリースクールであるため、同スクールを卒業しても国内では学歴として認められず、公立高校の受験資格はない。
文教部会のメンバーは午前中、民間住宅を借り上げた小さな教室で、小学校1年生から中学校2年まで30人が学んでいる様子を見学した。
午後は副知事、議長、県教育長と面談。二重国籍児は県内で数千人いるとされているが、藤村議員は「いわゆる不登校のためのフリースクールには文部省も柔軟に対応している。制度的な障害があるなら、国会で論議したい」と話し、党として課題解決に取り組む姿勢を示した。
翌6月1日の参議院文教・科学委員会で、石田美栄参議院議員がさっそくこの問題を取り上げ、沖縄県教委の消極的な姿勢についての文部省の考えなどを質した。これに対して文部省側は「まずは県の対応を見守りたい」などと紋切り型の答弁に終始したが、有馬文部大臣が質疑後石田議員に歩み寄り、「個人的には関心を持っている。事情を聞かせてほしい。必ず検討する」と話しかけ、非公式ながら積極姿勢を示した。
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