民主党緊急金融・経済対策本部事務局長の伊藤英成政調会長は9日、「長銀に対する資本注入について」談話を発表し、「民主党は政府が準備している長銀救済、公的資金投入には明確に反対であり、これを容認したり、黙認したりするものではない」と強調した。
談話では「政府の長銀救済スキームは、不良債権を過少に見積もったうえで公的資金を逐次投入するやり方だ」として、こうした政府の統治能力のなさが「マーケットから激しく撃たれ、失敗し、結局のところ国民に多大かつ不必要な負担を押しつけることになりかねない」と警告している。
長銀の実態については、「回収不能債権は少なくとも1兆5000億円」、「すでに自己資本の倍の要償却資産がある。適切な引き当てを行えば、債務超過、実質破綻の状態にある」と指摘。そのうえで「預金者等を全面的に保護し、パニックや混乱を惹起しないよう管理したうえで、17兆円の特別業務勘定を使用しながら整理手続きを進める」という、野党3党の法案にもとづく「管理された破綻」処理を行うよう主張している。政府が長銀救済を強行すれば政治責任を厳しく追及すると述べている。
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