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1998/09/25
衆院環境委で藤前干潟、吉野川第十堰問題を質問/佐藤謙一郎議員
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 民主党の佐藤謙一郎衆議院議員が25日の衆議院環境委員会で、名古屋市の藤前干潟の埋め立て問題、徳島県の吉野川第十堰問題を取り上げた。

 まず佐藤議員は「国際的取り決めと地方自治をどうひとつにするか、地域がどうグローバルな問題意識を持てるか。藤前干潟は環境庁の存在価値が問われるテーマ」として、真鍋環境庁長官の決意を求めた。しかし長官は「過去6〜7年間の論議をふまえて今日を迎えており、継続性からいって、大きく(埋め立ての方針を)転換することはできない。白地に絵を描くようにはいかない。運輸省から意見を求められれば、干潟の必要性を認識しながら、厳正な意見陳述をしたい」と及び腰の答弁。佐藤議員は「もう少し厳しい主張をしていただけると思っていたが」と失望の色を隠さなかった。

 さらに佐藤議員は「名古屋港内は代替案の宝庫」として、数カ所の既存の埋め立て地を示し、運輸省に「代替地になり得ないのはどこか?」と迫ったが、運輸省港湾局長の答弁は「8月21日に埋め立て申請されたばかりで審査中。今の時点で代替案にはコメントできない」とすれ違うばかりだった。

 吉野川第十堰については、佐藤議員は、昨年改正された河川法の「環境保全と住民参加」の精神を入れた河川基本整備方針、河川基本整備計画の策定を行うことを建設省に要望。さらに、「議論の前提になる必要な資料を公開していないといろいろな市民団体が訴えている」として、建設省に資料の提出を求めた。

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