平田健二参議院議員は16日の本会議で、民主党・新緑風会を代表し、「金融早期健全化勘定」などを新設するための平成10年度補正予算案第2号に反対する討論を行った。
平田議員は「自民党など3会派提出の金融機能早期健全化法案が衆議院で可決された後、ジャパン・プレミアムが拡大している。つまり海外金融市場は同法案がわが国の金融不安を解決するとは思っていないばかりか、逆に一層の金融危機を招くとみている」と指摘。「金融機能早期健全化法案を前提とするのであれば、本補正予算案に賛成することはできない」と述べた。
反対理由としては「自民など3会派の早期健全化法案では、25兆円という巨額の公的資金を投入しても金融機関の一時的な延命にこそなれ、結局はムダ金に終わる怖れが大きい」「国民に対する説明責任はまったく無視され、金融機関の情報開示もされない」などの点を挙げ、「民主党・新緑風会は『ムダなものは1円でも認めないが、必要なものは思いきった金額を投入すべき』と主張してきたが、本補正予算案に盛り込まれた25兆円が有効に使われるとは到底考えられない」と結論づけた。
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