国民との対話をすすめる民主党の全国キャンペーンの一環として、菅直人代表が10月31日、愛知県碧南市を訪れ、矢作川の河口堰跡を視察した。現地では建設省の担当者から、河口堰建設の当初の予定と休止に至った経緯の説明を受けた。
住民からは「農業者にとって水は大切。(河口堰は不要でも)そこに住む人の生命、財産を守る堤防をしっかり作ってほしい」、「河口の外には運輸省が作った堤防があって、川の水位が高くなる。各々の役所が無関係に事業をやるので困る」などの意見が寄せられた。
ひき続き碧南市の会場でシンポジウム「公共事業総点検」が開かれ、約1000人が参加。菅代表は「国民の生活のためになる公共事業が必要だ。時代に合わなくなったものは見直さなければならない」と述べ、地元選出の島聡衆院議員も「矢作川河口堰の建設休止がその重要な事例の1つだ」と語った。
同日午後には名古屋市で「どーなる未来!?菅さん生トーク」が開催され、近藤昭一、古川元久各衆院議員も参加。翌日の11月1日には佐賀市で市民・学生集会が開かれ、菅代表が意見交換した。
党国民運動本部が推進している同キャンペーンはすでに数回の対話集会などを重ね、今後、次期通常国会までに全国衆院11ブロックを一巡する菅代表と市民との直接対話実現をめざしている。
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