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1999/11/11
参院財政金融委で参考人招致/櫻井、浅尾両議員が商工ローン社長を追及
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●暴力団との関係、警察関係者への献金など追及

 参議院の財政・金融委員会で11日、過剰融資や強引な取り立てが問題になっている商工ローン業界の最大手「日栄」の松田一男社長と、業界2位の「商工ファンド」の大島健伸社長を参考人として招致し、取り立てなどの営業実態などについてただした。

 民主党・新緑風会からは櫻井充、浅尾慶一郎の両議員が質問に立ち、舌鋒鋭く日栄と暴力団との関係、商工ファンドから警察関係者への献金など、新たな疑惑に迫った。


 櫻井充議員が、「指定暴力団・会津小鉄4代目会長の高山登久太郎氏と面識はあるか」とただしたのに対し、松田社長は「面識はあるが、特別な関係はない」と述べた。櫻井議員がさらに、日栄の本社ビルの清掃業務を委託しているビルメンテナンス会社の実質経営者について、「高山氏の子息ではないか」と念を押したが、松田社長は最初「上場企業なのでそういうつきあいはない」と述べたが、重ねて櫻井議員が関係を確認すると、「直接その方とどうこうということはない。普通の感覚で清掃業をお願いしており、特別深い関係があってということではない」と答弁を修正した。櫻井議員は「清掃業務の委託を続けるのか」と迫ったが、松田社長は「総務に任せている」「知っていることと関係があることは別」などと弁解。櫻井議員は「取り立ての際に会津小鉄会の名前を出していると聞いている」と、その答弁に疑問を呈した。

 浅尾慶一郎議員は、日栄の子会社の日本信用保証が、日栄本体の貸し出しの6割に信用保証をつけていることを取り上げ、「100%子会社が親会社に保証を入れる経済効果は何か。むしろ回収のための会社で、利益を配分しているのでは」と疑念を示した。これに対し、松田社長は「保証人がなくても借りられる人を増やしたいと考えた」と述べたが、浅尾議員は「債務者が倒れたときに子会社が保証することは自分が損失をかぶることになる」として、答弁に納得しなかった。

 また、浅尾議員は「商工ファンドが警察関係者に広く献金をした」との一部の週刊誌報道をふまえ、警察庁OBの鈴木邦芳氏に360万円を供与したとの記事の真偽をただした。大島社長は「その金額は返していただいている。リスク管理、危機管理を教えていただいた。問題ない」と述べた。さらに浅尾議員は元警視総監や警察OBの亀井静香・自民党政調会長にも献金があることをとらえ、「何を期待して献金したのか」と迫った。大島社長は「違法なことは100%ない。社会通念上逸脱したことは一度もない」と述べたものの、具体的なことは何も明らかにしなかった。

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