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2006/05/17
【衆院厚労委】仙谷議員、法案の問題点を追及 与党が強行採決
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17日午前の衆議院厚生労働委員会で、古川、園田両議員に続き、仙谷由人議員(党『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣)が、医療制度改革関連法案について質問を行った。

 仙谷議員は、所得の格差と受けうる医療の格差についてデータを取るべきであるとの見解を示した上、医師不足など、現場の問題点を指摘。「がん難民」「産科難民」「小児科難民」「介護難民」にも言及して、医療崩壊をどのように認識しているか厳しく質した。小泉首相は「問題点があるからこそ、改善しなければならない」などと答弁した。

 仙谷議員は「胸に手を当てて、5年間、これでよかったかと考えていただきたい」と要求。小泉政治5年間で行われた医療制度改革の中身は、「医療保険制度改革」「医療保険財政改革」であり、医療提供体制の改革については、何もしなかったのではないかと鋭く追及した。

 仙谷議員はまた、「国民が受ける医療の質を良くする」という言葉からさらに踏み込み、病院・勤務医・急性期病棟、小児科・産科、がん・リューマチ・難病など、色々な医療の問題について、特段の手当てをするような形で取り組むべきだと主張。「医療の崩壊を防ぐために、予算措置をする、あるいは法案を作るというのが政治の役目。国家意思だ」と述べ、今の医療の現場と実態を見ずに、時間を急いで法案を通すべきでないとの見解を示した。

 各党の質問が終了した段階で、自民党委員が質疑打ち切り動議を提出。与党は委員会採決を強行した。民主党をはじめ野党の委員は、採決の無効を主張し、委員長席に迫り、強く抗議した。

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