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2004/06/24
参議院選挙遊説第一声(東京・JR新宿駅東口)/要約 自民上回る議席を!
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民主党代表 岡田克也

 国民に対していいかげんな小泉総理に、国民がはっきり「ノー!」と言う大きなチャンスが目の前にきた。年金改悪法を白紙撤回させ、国民が安心できる本当の意味での抜本改革をなし遂げるチャンスが、今回の参議院選挙です。「ストップ・ザ・小泉!ストップ・ザ・自公政権!」。そのための参議院選挙だ。

 まず年金の問題。私は総理のやり方に我慢ができない。「給付は現役世代の5割を保証します」、これが最大の売り言葉だった。5割を保証すると言われれば、だれもが、いつまでも保証される、そう思うのが普通だ。しかし、実際は5割保証されるのは最初だけ。65歳では5割でも、75歳、85歳では5割から4割5分、4割と減る。その上、だれもが5割もらえるかと思ったら、これも大違い。夫が40年間働き続けて妻が専業主婦のケースは5割だが、夫婦共働きの場合、あるいは独身者などは5割はもらえない。最初によさそうな話をして、国会で追及されると「実はこうでした」と言う。“後出しジャンケン”の繰り返しだ。しかも国民の7割、8割が反対している法律を、議論を打ち切って強行に成立させた。こういう国民、国会を無視した不誠実なやり方には、私はとても我慢できない。

 4人で1人を支えた時代から2人以下で1人を支える時代になる。今の働く世代の保険料負担に頼る制度は行き詰まっている。だからこそ、今大きく抜本改革しなければならない。将来にも持続可能な年金制度にしなければならない。ここ数年間をしのげればいいとの小泉さんのやり方は国民に対して誠意を欠く。国民に正直ではない、小泉さんの政治を変えなければいけない。

 イラクの問題も同じ。自衛隊の多国籍軍への参加は、憲法の根幹にもかかわる問題。国会でしっかり議論しなければならない。しかし、小泉総理は突然アメリカで自衛隊の参加を表明し、国会審議もないままに閣議決定した。国会で議論しないということは、国民の皆さんに対して説明しないということ。このようなやり方で国の根幹となる重大なことが決まる。それを本当にこのまま認めていいのか。ある方が言っていた。「これは戦前と一緒だ」と。現状追認型で、仕方ない、仕方ない、仕方ないで、ズルズルいって、気がついたら戦争になっていた。あのときと変わらないじゃないか、そういう戦前世代の皆さんからの不安の声もある。こういうやり方はしっかり改めて、国民に対して正直にきちっと議論をしていく。そういう政治にもう一回戻さなければならない。

 今、サマワで活動する自衛隊。「アメリカと約束したから、今さら引き返せない」という。しかしそういう現状追認型ではなくて、現地の状況、わが国の憲法、法律、国益をふまえて、ここはアメリカと話をして、自衛隊は撤退させる、その決断こそが、政治ではないでしょうか。

 この国には十分に力がある。日本人には力がある。敗戦の何もないところから、高度成長期、みんなが力を合わせてこの国を立て直してきた。しかし、その日本がここ十数年来、元気がない。閉塞感に覆われて、若い人も夢が持てない日本になった。なぜ、一人ひとりが一生懸命努力しても、がんばっても、この国は良くならないのか。私は、中央集権のもとにある政官業癒着の構造、ここを壊さなければ、この国は絶対良くならないと思う。それを壊すのが本当の構造改革ではないか。

 本当の意味での改革、中央集権を壊して、民間にできることは民間に、地方でできることは地方に。大きく中央の権限を移していくというその改革こそが、今必要だ。地方に元気がない。農林水産業に元気がない。地域の中小企業に元気がない。そして学校に元気がない。ここは地域に、地方に任せるべきだ。国が全部やろうとするから、地域の実情に合わない押しつけになっている。
 
第1に、年金制度の改悪を阻止して、本当の意味の抜本改革をやること。第2に、現状追認型のイラクへの自衛隊派遣をやめさせること。第3に、本当の意味での国民の立場に立った改革をやり遂げていくこと。この三つをしっかりやっていくために、この参議院選挙、ぜひ皆さん、力をかしてください。そしてこの選挙、是非民主党を勝たせてください。自民党以上の議席を与えてください。皆さん、一人ひとりが投票に行かない限り、政治を動かすことはできない。今度のこの選挙は、皆さんの力をしっかり示す大事な大事な選挙。1人でも多くの皆さんに投票に行っていただきたい。

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