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1998/12/02
小川勝也参院議員が代表質問/首相は官僚原稿の棒読みに終始
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 参議院本会議は2日、昨日に続いて小渕首相の所信表明演説に対する代表質問を行い、民主党・新緑風会からは小川勝也議員が質問に立った。

 小川議員は、最初に、昨日の本会議で野中官房長官が「細川政権は野合」と発言したことを捉え、「細川政権は総選挙での自民党の過半数割れの民意を反映していたが、自自連立は今年の参院選を非自民で戦った自由党を、小渕内閣が政権維持だけのために取り込むためのもの」と違いをあえて解説。

 この日も小渕首相は、月並みな表現での紋切り型答弁を連発。金融早期健全化法の施行状況について、小川議員は、政府が大手銀行に対して申請額の上積みを促していることを指摘し、「大手銀行の決算が本当は発表した数字よりずっと悪いことを政府は知っていて、それを黙認し、公的資金の上積みを迫っている」と非難した。しかし首相の答弁は「制度の趣旨をふまえ適切に対処する」と述べるばかりで、まったく議論がかみ合わなかった。

 さらに小川議員は、教育問題や行政改革について、首相自身の理念、哲学を披瀝するよう水を向けたが、首相は官僚答弁の棒読みをするばかりだった。小川議員が、自由党が掲げている「国会議員等の入札干渉等の処罰に関する法律案」に自民党は本当に賛成するのかとただしたが、首相は「各党各会派の議論をふまえ適切に対応する」と明言を避けた。

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